しっかりとした自分の考えをお持ちの方で、
要望をしっかり伝えて下さってはじまりました。
(その方がこちらも作りやすい)
例えば
・(タルトなど硬め生地も)切る、
・(ケーキ生地やフルーツ等を)刺す、
・(クリームやある程度ソース等を)掬う、
・(ケーキ生地やクリーム等を)載せる、
・(特に「載せる」の場合、スプーンと同様)口への出入れがスムーズ
と言うものですこの中で厄介なのが、
タルトを切る、そして掬う事の両立です
切るためには鋭利である事→ミニーフォークのような穂先の形
口への出入れがスムーズ→スプーンの匙の形状
クリームやソース等を掬う→パスタフォークのような穂先の形
それらの機能を併せ持ち,デザインも両立させないとダメなんです
穂先の形は細くてカーブした形になる
その形を削り出しで作ろうとすると木の繊維を切断することになるので
タルトを切るとき折れてしまうかもしれない
その点も考えて材種選びです、固くて粘りが有る木でないといけない
まずリストアップしたのが、楓(メイプル)と黒檀
でもご希望の材はチェリーがいいとおっしゃる、
そこで思いついたのが曲げ木、これなら木の繊維を切断する事なく曲げられる
木を茹でて柔らかくして型にはめ込み固定、乾燥させ穂先を曲げます、
そこで一つ問題なのが、手間がかかる→値段が高くなります。
値段の事をお話しして了解頂き完成しました
最初のメールから8ヶ月、約40件のメールのやり取りで完成したのが、
このケーキフォークです、
オーダの品と違うのが曲げ木でなく削りだしで、材種はメイプルのみとなっています
(メイプルなら削りだしでも強度に問題はありません)

チャイルドフォークとの比較

2月中旬〜下旬にwebshopラインナップに加えます
ラベル:ケーキフォーク
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